彼女は毎日ヨセフに言い寄ったけれども、ヨセフは聞きいれず、彼女と寝なかった。また共にいなかった。
ヨセフは拒んで、主人の妻に言った、「御主人はわたしがいるので家の中の何をも顧みず、その持ち物をみなわたしの手にゆだねられました。
愛する者たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたは、この世の旅人であり寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。
そこで、あなたは若い時の情欲を避けなさい。そして、きよい心をもって主を呼び求める人々と共に、義と信仰と愛と平和とを追い求めなさい。
あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。
まちがってはいけない。 「悪い交わりは、良いならわしをそこなう」。
不品行を避けなさい。人の犯すすべての罪は、からだの外にある。しかし不品行をする者は、自分のからだに対して罪を犯すのである。
遊女は深い穴のごとく、 みだらな女は狭い井戸のようだ。
遊女の口は深い落し穴である、 主に憎まれる者はその中に陥る。
そうすれば、これはあなたを守って遊女に迷わせず、 言葉巧みな、みだらな女に近づかせない。
あなたの道を彼女から遠く離し、 その家の門に近づいてはならない。
遊女のくちびるは蜜をしたたらせ、 その言葉は油よりもなめらかである。
慎みと悟りはまたあなたを遊女から救い、 言葉の巧みな、みだらな女から救う。
わが子よ、彼らの仲間になってはならない、 あなたの足をとどめて、彼らの道に行ってはならない。
「思慮のない者よ、ここに来れ」と。 また知恵のない人に向かってこれに言う、
彼女はその家の戸口に座し、 町の高い所にある座にすわり、
この女は彼を捕えて口づけし、 恥しらぬ顔で彼に言う、
そういうわけだから、若いやもめは結婚して子を産み、家をおさめ、そして、反対者にそしられるすきを作らないようにしてほしい。
この家にはわたしよりも大いなる者はありません。また御主人はあなたを除いては、何をもわたしに禁じられませんでした。あなたが御主人の妻であるからです。どうしてわたしはこの大きな悪をおこなって、神に罪を犯すことができましょう」。
ある日ヨセフが務をするために家にはいった時、家の者がひとりもそこにいなかったので、
彼女は盗びとのように人をうかがい、 かつ世の人のうちに、不信実な者を多くする。